サテライトオフィスとは?導入のメリットを4つ解説

サテライトオフィスとは?開設のメリットを4つ解説

2022年5月25日 | カテゴリ: コラム
企業経営者でサテライトオフィスに興味がある方もいるでしょう。今回はサテライトオフィスについて、メリット4つとともにご紹介します。

企業経営者でサテライトオフィスに興味がある方もいるでしょう。

今回はサテライトオフィスについて、メリット4つとともにご紹介します。

サテライトオフィスとは?

サテライトオフィスとは本拠から離れた場所に設置されたオフィスのことです。

“サテライト”とは英語の「satellite(衛星)」を意味します。

本社から離れた場所にオフィスを設置するのが惑星の周りにある衛星のように見えるため、サテライトオフィスと呼ばれます。

支店・支社との違いは?

サテライトオフィスと支店・支社の一番の違いは、それらを設置する目的にあります。

サテライトオフィスは従業員のニーズに柔軟に対応した働き方を実現することを目的としているのに対し、支店・支社は通常の業務を行うことを目的としています。

そのためサテライトオフィスでは、支店・支社ではあり得る転勤がないのが一般的。

自宅で働くテレワークほど自由度は高くありませんが、支店・支社ほど縛られません。

双方の働き方の中間ほどに位置するのが、サテライトオフィスの特徴です。

また、サテライトオフィスは備品や設備が最低限のものだけなのに対して、支店・支社は業務全般を行える本格的な備品や設備があるということも異なります。

サテライトオフィスのメリットとは?

次にサテライトオフィスのメリットを4つご紹介します。

メリット1.コストの削減

サテライトオフィス一番のメリットは、従業員の移動コストを削減でき、生産性の向上が見込めることです。

サテライトオフィスを営業先や従業員の自宅の近くに設置することで、営業先などへの移動時間や本社への通退勤時間を削減できます。

通退勤時の満員電車などのストレスの軽減や移動時間の短縮ができ、従業員の仕事へのモチベーションや生産性の向上が期待できます

また、支店・支社よりも規模が小さいサテライトオフィスでは、支店・支社ほどの広い場所を必要とせず、多くの場所に設置しやすいため、支店・支社よりも家賃や従業員の交通費を削減できるます。

さらに、豊かな自然に囲まれゆったりした環境で働けるため、生産性の向上が見込めるメリットも。

サテライトオフィスは、従業員と企業の両者にメリットがあります。

メリット2.地方に住む、優秀な人材の確保や新規顧客の獲得

地方にサテライトオフィスを設置することで、様々な事情により都心で働くことができず、地方で働く優秀な人材を確保できます。

また、人材の確保だけでなく新規顧客の獲得にもつながる可能性があります。

地方での事業により、地方に雇用の機会が生まれ地方の活性化にもつながります。

これは、SDGsの取り組み「11.住み続けられるまちづくりを」にあたり、企業のイメージUPに。

サテライトオフィスを地方に設置することで、優秀な人材の確保や新規顧客の獲得、企業のSDGsへの取り組みを行うことができます

メリット3.介護や育児による離職の防止

介護が必要な親から買い物を頼まれる、子供が学校でけがをするなど、介護や育児は突然時間を割くことがありますよね。

介護や育児を理由に、優秀な人材や経験豊富な人材が休職、退職することは企業にとっても大きな損失に。

サテライトオフィスは、介護や育児などの理由により、これまでの雇用形態なら休職、退職など離職しなければならなかった従業員の受け皿になることが可能です。

サテライトオフィスを従業員の自宅の近くに設置すると、介護中や育児中の従業員などの急な用事にも対応しやすくなります。

介護中や育児中の従業員が働きやすい環境を整備することで、介護や育児などの理由による離職を防ぐことが可能です。

サテライトオフィスは、介護や育児などを理由に、働きたくても働けない従業員と経験豊富で優秀な人材を継続して働いてほしい企業の両者にメリットがあります。

メリット4.BCP(事業継続計画)対策

BCPとは「Business Continuity Plan(事業継続計画)」の頭文字で、企業が有事の被害を最小限に抑え、事業を継続・復旧できるように対策や方法をまとめた計画のことです。

テロ攻撃や情報漏洩事故、大規模な自然災害やウイルスの流行など、企業は緊急事態が起きた時には、取引先や顧客から信頼を失う前に事業を継続・早期復旧させる必要があります。

信頼を失い、倒産するような大事態を回避するために重要な役割を担うBCP対策。

サテライトオフィスを設置することで、本社以外の地方に拠点を設置することでBCP対策を行えるメリットがあります。

サテライトオフィスの種類とは?

サテライトオフィスは設置するエリアによって3つに分類できます。

  • 都市型
  • 郊外型
  • 地方型

都市型

都市型のサテライトオフィスは、営業を行う従業員がわざわざ帰社しなくても仕事ができることや、主に本社が地方にある企業が設置するします。

例えば日立グループでは、東京の八重洲にグループの全従業員が利用できる都市型のサテライトオフィスを導入。

サテライトオフィスが都内にある利点を生かして、通退勤時間や営業時の移動時間の削減に効果が見られています。

郊外型

郊外型のサテライトオフィスは、介護や育児によってフルタイムで働けない従業員の継続的な雇用や、従業員の通勤時間の短縮が目的です。

例えば富士通株式会社は、従業員の「主張先でもオフィスと変わらず快適に仕事ができる場所が欲しい」という要望から郊外にサテライトオフィスを設置。

日本全国に事業所を持つ富士通株式会社だからこそ、郊外型のサテライトオフィスの設置の効果は大きかったと言えるでしょう。

地方型

地方型のサテライトオフィスは、自然が豊かな環境で働きたい、地元で働き続けたいなどの従業員側の目的と地方に住む優秀な人材の確保したい、地方の新規顧客を獲得したいなどの企業側の目的の両方を実現できます。

例えばSansan株式会社は、徳島県神山町の古民家を再利用したサテライトオフィスを設置。

企業理念である「新しい働き方」を目指し、育児中の社員も家族と一緒に地方に暮らしながら東京と同じ仕事を行っています。

Sansanが徳島県にサテライトオフィスを設置してから、IT関連の会社を中心に、地方型サテライトオフィスの設置が増加しています。

奈良県五條市にある「みよし邸」で地方型サテライトオフィスの開設を!

奈良県五條市、五條新町通りにある「みよし邸」。

みよし邸のある五條の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

このみよし邸では、都市部の企業を誘致するための導線として今回ご紹介したサテライトオフィスの運営を行っています。

普段業務を行っているオフィスビルに囲まれた閉鎖的な空間ではなく、五條の町並みで仕事を行いましょう。

みよし邸を中心に新たなビジネスを集積し、五條市の方々と一緒に新しい価値を創出することを目指しています。

みよし邸に興味を持たれた方はぜひ以下のサイトもご覧ください。

みよし邸|GOJOチャレンジ

メリットたくさん!サテライトオフィス導入で快適な労働環境を!

サテライトオフィスには、地方に住む優秀な人材の確保や新規顧客の獲得を支店・支所を出すより安価に行えることや従業員の通勤・退勤、介護や育児を行う従業員などの負担軽減、BCP対策といった数多くのメリットがあります。

地方で新規事業を立ち上げたい方、災害など、万が一の非常事態に備えてBCP対策を行いたい方はぜひサテライトオフィスの設置を検討し、快適な職場環境を!

また、今回ご紹介したみよし邸では、開発合宿も行っていますので、興味のある方はぜひ以下の記事も合わせてご覧ください。

開発合宿のメリットとは?施設の選び方と合わせてご紹介!