宇智川磨崖碑のレプリカ作成作業

2017年9月19日 | カテゴリ: 活動報告

弊社取締役でもある、横浜美術大学・修復保存研究室・主任教授の杉本洋先生が、磨崖碑のレプリカ作成事業を行なっておりましたので、その様子を見にいってまいりました。
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宇智川磨崖碑は吉野川の支流である、宇智川の岩壁にある国史跡です。
776年か778年に大般涅槃経の経文と仏像が宇智川の岩壁に掘られ、金石文として貴重なものとなっております。
しかしながら、近年は摩滅が激しくなり経文もはっきりとは見えなくなってきました。
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そこで、今回は3Dプリンターを使ってレプリカを作成し、来年から五條博物館に展示をすることになったのです。

その作業様子を見ていたのですが、職人たちは早々と川の上に足場を作り、そこから3Dプリンターのカメラを使って撮影をしておりました。
この熟練の技は本当に素晴らしいと感動しておりました。
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最後の完成まで見ることはできませんでしたが、職人さんの技術と最新技術のすごさを目の当たりにし、完成が楽しみです。

今回の磨崖碑のように、劣化が進んでしまった文化財は五條市にもたくさんあるはずです。
もし、それら全てのレプリカができ、展示されればかなり面白い博物館になってくると思います。

そんな未来に向けて、我々にもできることを行い、文化的な視点からも五條市をもっと盛り上げていきたいと考えております。
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